2014年 潜在能力開発講座 大阪 第3回 (2014.12.02)

心の在り方の違いで、体が変わることに気づけた   京都  医師 男性 28歳 TK

 潜在能力開発講座計3回ありがとうございました。毎回先生のお話を伺い、少しずつですが心の在り方の違いで自分の体の状態が変わることに気づけるようになった気がいたします。
靴をそろえる、布団をたたむ、雑巾がけをする、物をしまうなど、日常のちょっとした所作に心を込めるだけで、場が整っていくことを感じます。逆に自分の気が緩めば場も緩み、さらに自分が緩んでいくという悪循環につながることも感じるようになりました。機械が売れるか売れないかに、それが生きているかどうかで判断されたというお話がありましたが、機械という無生物であっても作る人から使う人への気遣いや思いやりが形状や性能に反映され、それが見える人には見えるということに感銘を受けました。また物事に取り組む際には心を込めて行うことで、それが目に見えなかったとしても相手に伝わるのだなと改めて思いました。

今回の実践では、何もしないで人前に立った時と、胸に手を当てて祈った状態で人の前に立った時で、場の雰囲気が全く変わってしまうことに驚きを感じました。普通に立った状態では、自分の胸が前に突き出してしまい、前の人に触れていない状態でも何かがぶつかっている感触がありましたが、胸に手を当てるだけでそれが消失し、前の人に手で触れても衝突感を感じませんでした。
帰り道でも、前から来た人とぶつかりそうになったとき、普通ですとお互いにどちらに避けようかとしどろもどろになり結局うまく避けられないことがありますが、ふと(片手だけですが)同じように胸に手を当てて見たところ、前の人との衝突感が消えて何事もないかのように通り過ぎることができました。これを通して感じたのは、自分が普段気づかないうちにいかに我を通そうとしているかということです。いくら頭では我を出していないつもりであっても、体とその根底にある心が我を押し出しており、人と無意識のレベルで衝突してしまっていることが多々あることに気づきました。
また今まで謙虚になっているつもりの時でも、無意識的に我を通そうとしている状態だったことを考えると、それは謙虚ではなく卑屈になっていることが数多くあったのではないかと思い知らされました。「心を開くこと」、「謙虚になること」と宇城先生はおっしゃりますが、その言葉の奥には非常に深い世界があるのだと改めて感じます。
しかし一方でその言葉は一見非常にわかりやすいがために、聞き手のレベル次第で安易に解釈され、わかったような気がしてしまいます。まさに自分もレベルの低い中で安易にわかった気になっていたと思いました。今後そうならないためにもやはり真の意味で謙虚になっていかなければならないと思います。

今年の1月に道塾に入塾しもうすぐ1年となりますが、宇城先生からは本当に大事なことを教えて頂いていると思います。大学のころ部活で弓道をしておりましたが、弓道教本や他の弓道の書籍に弓道の精神面についての記載はあったものの、部活レベルではどうしても根性論にすり替わり結局は力による射と狙った当たりから抜け出すことが出来ず、苦い思いをしました。それ以降、一時「心」といった言葉を(あくまでも曲解した意味でですが)敬遠するようになっておりましたが、宇城先生から本当の意味での心の重要性を教えて頂くようになり、今まで自分がいかに心を疎かにしていたか、そしてそれによっていかに人とコミュニケーションがとれていなかったかを感じます。
月1回(初級前期から潜在能力開発講座までは3か月空いてしまいましたが)2-3時間のペースにも関わらずそれを消化しきれていない自分に歯がゆさを感じますが、宇城先生の言葉や他の道塾生の方の感想、季刊『道』などを励みに努力していこうと思います。
今後ともご指導よろしくお願いいたします。