2013年 大阪中上級 第6回 (2013.12.3)

真の危機感に気づかせていただいた  京都 会社経営 50歳 男性 SK

 今年最後の道塾は、今までにご教示いただいた宇城先生からのキーワードが、全て一つに結び付き、私たちに改めて真の危機感を気づかせていただく講義でした。
 度重なるご警告を、頭の中だけで理解した“つもり”で、世の中に蔓延する歪んだエネルギーを身体で感じ取ることができず、平和ボケして危機感をも覚えず、左脳的な未来への投影から、いざという時には何も出来ない偽の安定に安穏する私たちの“現在”を知ることができました。
 気を通していただき、身体を動かない状況にしていただいても、左脳によって意識を異空に移すと、身体が動く検証をいただきました。私たちは、この不自然な自由を、非常に危険な状態であるにもかかわらず、危機を感じないままに、それを安定と勘違いし、いざという時には、怖れる事しかできずに全く動けない自分を知らないままでした。
 統一体にあるときは、周囲の気と調和し、身の危険を覚えたときほど、自由自在に身体が動きます。それも何の恐怖感もなく・・・。先生は現在の危機的状況をお教えいただくだけでなく、私たちの居る麓まで降りてきていただき、その手がかりとなる希望をいただきます。

 最も感動的でありましたのは、私たちが大気におおわれ、守られているというご教示でした。食事など栄養を摂取する前に、空気の存在が無ければ、生存すらできないこと。宇宙の中から大気を通して、生かされている原理を忘れ、自ら大気との繋がりを断とうとしている現実を振り返り、本当に愚かさを感じます。いかに、呼吸を止めて行動し、まさにミクロな人間が日常的にその関係を断つ行為を率先して行っているのかを知り、愕然とします。まさに呼吸のつまりと、地球との繋がりの断絶が分るように思います。裏を返せば、呼吸の大事さに気づきます。(これこそ左脳的なのでしょうが)全てにおいて、その原理と密接に関わっているのが呼吸であり、大気とつながり、生命の源である空気を体内に供給する崇高な機能。その大気すら、人間が換えてしまうことが許されるはずがありません・・・。

 先を行かれる先生から、未来に起こることをまさに預言としていただき、現実の危機を気づかせていただきます。危機を知ることは、己の未熟さを知る事、危機を招く己の甘さを気づかせていただくことでもあります。それを謙虚に受け止め、弱さを認めて誤魔化すことなく、正々堂々と自分との闘い続けたいと思います。
 今年の道塾は終了し、今年のご指導を深い感謝とともに御礼申し上げるとともに来年も引き続きご指導賜りますよう、重ねてお願い申し上げます。

 

真実に基づいた行動がとれるように  大阪 高等学校教員  40歳 男性 OT

 宇城先生、1年間にわたるご指導ありがとうございました。
 TEDの映像を見て、右脳と左脳の働きの違いについて教えて頂き、我々は左脳を使いすぎている事を教えて頂きました。左脳の働きによって物事を考え、よく考えることによって思考や行動が画一的になり、私利私欲となってしまいがちであります。相手のため、周りの為にと右脳で感じたことが、良く考えることによって最終的には自分を守るための行動になっていることが世の中でも起こっていますし、私自身もそういった行動をとっていることがあります。
 例えば、電車に乗っていて老人に席を譲る場合、この人に席を譲ることで老人扱いされたと思われ、気分を害されたら嫌だなと思い、席を譲る行動をためらっていることはよくあることですが、席を譲ることで周りから良く思われたいという私欲が、行動をためらわす原因になります。それは左脳にて考えているから行動に制限がかかるのだと思います。先生がいつも、仰るように「席を譲ろうと思ったら、譲っていた」という状態は、心で感じたことをそのまま行動に移したことになります。また、それについて周りがどのように思うかは関係ないと思うことができる自分でいることが大切だと思います。行動のベクトルを内側に向けることで、同じ席を譲るという行動を取るにしてもスピードが違う事になります。
 正座をして上から押さえつけられると立てないが、胸の前で指を回すと立つことができることも、上から押さえつけられるという意識が、指を回すことで消されることによって立つことができるのであり、立とうとする意識を上からの力と衝突させることで、できない自分を作っているに過ぎず、これこそ画一的な思考にすぎないと思います。
 私たちは、教えられ、考えることが良いことだと思いがちですが、この教える、考えるということをもう一度見直すべきだと思います。世の中は、理論→事実ですが、道塾で事実→理論を教えて頂き、様々な形で検証されていることから多くの気づきを与えて貰っています。理論からの始まりは、事実を捻じ曲げる事ができますが、事実からの始まりは捻じ曲げることができない為、それは真実であると言えると思います。これから私たちは真実の基づいた行動がとれるように、主体的に学び、気づき、人間として他の生命体と共存できる生き方を見つけていかなければならないと思っています。
 まだまだ、至らない点ばかりですが、道塾での学びを活かして、日々成長したいと思います。
 ありがとうございました。