2018年 東京中上級・B 第2回 (2018.4.11)

師からの教えを実践していくことで、少しでも恩返しが出来れば   埼玉 会社員 51歳 男性 TY

 今回の講義では、先生より新刊の署名とともに「共創」と言う言葉を頂きました。
 競争でなく共創ありき。この言葉の意味は、先生の指導による検証で明確に示して頂きました。

 その検証は、五人縦一列にガッチリ組んだ者同士が相対して押し合うものでした。
 普通に押し合う場合は、力が均衡するが、片方の列が、お互いの意識をひとつにすると強くなり、もう一方の列は、凄まじい勢いで、せり上がり押し込めない。
 また、片方のグループ一同が、掛け声をあげて全体の空気を乱したり、列の一人が意識を変えたりするとそのグループは弱くなる。
 この事は、全体の雰囲気や相手の気持ちを推し量る事の大切さを教えて頂く事となり、現在、メディアで取り上げられている忖度の意味合いとは全く次元の違うものでした。
 今まで教え込まれてきた競争(対立)の原理で物事を捉えるのではなく、心を一つにし、共に創る(形成)事こそ、全体が強くなり力を発揮することが共創の意味であると教えて頂いた様に思います。

 次に、太田道灌が雁に出向き、雨に見舞われた際のエピソードの紹介も心に強く残るものでした。 紹介頂いた、「七重八重花は咲けども山吹のみの一つだになきぞ悲しき」の歌を講座の後に考えると、咄嗟の気転で歌を詠む事により相手の想いを推し測ると共に自分の気持ちを伝えると言う日本文化のレベルの高さと、後に歌の意味を悟り、歌人として精進した太田道灌の謙虚な姿勢に、とても感動しました。
 また、気転と言う事では、「鯉は墓ない」 「音音でオートバイ」 「点で話にならない」などの気転の効いたお話しは、社会人にとって、とても勉強になるものでした。

 宇城先生からは、人生の指針となる逸話や体験談、気よる異次元の力を体験させて頂いております。師からの教えを実践していくことで、少しでも恩返しが出来ればとの思いばかりが募ります。
 未熟な私にとって今生は、険しい道でありますが、今回先生より頂いた「共創」の言葉を大切にし、後世に魂を残すことが出来る様、精進して参りたいと思います。