2017年 東京中上級・B 第6回 (2017.12.13)

欲は身体の呼吸を止め、調和とは逆の方向へ引っ張る  埼玉 宅地建物取引業 50歳 男性 KS

 今回、検証を通して身体の呼吸について考える事となりました。
 10人位で、ぴたりと体を着け連なった列を1人が押すというものでしたが、普通に行った場合、押す事は出来ません。しかし、列の側の人が押されまいとして力むと逆に押されてしま いました。
 
 今迄の常識では力を入れた方が強いとなるはずです。私は列の側でやらせて頂きましたが、押されまいと力んだ時、前後の人達と隙間を感じ、列全体としての一体感が無くなった事により、押される前から孤立感と、柔らかさの無い脆さを感じました。

 先生のお話では、この状態は身体の呼吸が止まっている状態との事でした。この押されまいという気持ちは衝突であり、何かをしてやろうといった欲であると思います。その結果、列が部分体になってしまったのではないかと思いました。

 やはり欲は身体の呼吸を止め、調和とは逆の方向へ引っ張るものであると感じます。
 今、その視点でニュースを見ると呼吸の止まったものばかりで非常に残念です。特に行政など、たとえ良いとされている事でもそのほとんどに、未来に光が見えません。息が詰まる物が多いです。

 今年も先生に様々なお話をいただき、数々の検証を通し、この様な事実を目の当たりにすると、なぜ私たちは間違った物を常識として擦り込まれているのか、疑問を感じます。そして、無関心や、どちらがいいのか、それすら判らないような日本人に迄なっているかもしれない状況に、日本の将来への不安を感じます。それは、遠い将来では無く、近い将来にです。

 私は、今後も真実に気付いたら、それを足掛かりとして、ぶれずに人生を進みたいと思っています。
 来年も御指導いただける事に深く感謝致します。何卒宜しくお願い致します。今年も1年間本当にありがとうございました。

 

実践の確かな根拠を先生はいつも示してくださる    東京 自営業 31歳 男性 YT

 先生が「みんなの顔を見てから講義の内容を決める」とおっしゃられていたのですが、毎回不思議なほどにタイムリーな内容で本当に驚きます。

 崩れゆく日本。その中でどうすればいいかわからない自分。失敗を恐れて次の一歩が踏み出せず、弱い自分が嫌というほど見えてきました。

 しかし、今回の道塾を経て、それは違うのではないかと思い始めました。「先を取る」という生き方、そしてその実践の確かな根拠を先生はいつも示してくださっています。その根拠と実践を自分が積み重ねることができれば、その先が見えてくる。今はそう感じています。

 みんなが身を寄せて並ぶ実践では、部分体に何が起こっているかというのがこれまでに無いほど分かりやすかったです。無意識に刷り込まれてしまっている力みやがんばりを気づいたところから取っていきたいです。

 今年は一年間、前よりも大きな課題にぶつかり、悩んだ一年間でした。落ち込むときに希望を見せてくださるのはいつも先生です。一年間のご指導ありがとうございました。

 

道塾での実際の体験は本当に貴重な体験    神奈川 会社役員 49歳 男性 YO

 組織においてどうすれば最大の成果を上げられるのか。スローガンを掲げてみたり、人を叱責するような事では何の成果にもつながらず、皆が自然体で仕事に臨む環境を作り、それを上長が(本当の意味で)見守る事。それが大切なのだと教えていただいた事が、今回の最大の喜びでした。
 そしてもちろんそこは道塾。言葉で教えていただくだけではなく、実際にやって体験させてくれるのです。本当に貴重な体験です。2時間があっと言う間に過ぎてしまいました。

 世の中にはたくさんの自己啓発のための本やセミナーがありますが、道塾で実際の体験をしてしまうと、それらが何だかあまりにも他愛のないものに見えてしまいます。やはり実際にやってみてなんぼ、でしょう。
 
 また、道塾にはどちらかというとスポーツや武道を経験してきたような体育会系男子の塾生が多いように思われるのですが、私のような文化系の者や女性にも、ぜひもっと多く体験してもらいたいと感じます。
 何故なら先生が「気」を通して教えてくださる事は、単に体の使い方や心の持ち方にとどまらず、我々の世代が失ってしまった日本人としての正しい生き方だと思うからです。元々、日本人の生き方は武道や伝統芸術に限らず全てが正しい生き方、つまり「道」に通じていたのではないでしょうか。
 私のように普通の会社で働く普通のビジネスマンであっても、その生き方は「道」であるべきだと強く感じました。

 今回は道塾今年最後の回でありましたが、来年もさらにレベルアップを目指して精進していきたいと思っています。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。