2015年 東京中上級・A 第4回 (2015.7.22)

自分が変われば回りも変わるを実践していきたい   福島 自営業 男性 55歳 TO

 先月開催された、ヨーロッパ・ドイツセミナーの映像を見させて頂きました。ヨーロッパ各国から空手の指導者が集い、スポーツ空手ではなく宇城先生の武道空手を学びたいと多くの参加者が真剣に稽古する姿がとても印象的でした。
 特に、セミナーの主催者であるドイツの先生が白帯姿で宇城先生と映っている写真には感動を覚えました。ヨーロッパでは高名な先生だと思いますが、白帯を締める謙虚さ、そこまでしても宇城先生から学びたいとの姿勢は、日本にいながら先生に学べる私に道塾での学びの大切さを再認識させてくれました。

 先生は、現在の矛盾に満ちた組織を変えることは不可能だと言われています。だからこそ各個人が変わらなければいけないと。そのためには日本の伝統文化に根ざした人間力の向上だとも学びました。新刊「一人革命」で書かれている、自分が変われば回りも変わるを実践していきたいと思います。

 

部分体から部分体への橋を渡る今の状態がよくわかった   新潟 公務員 男性 47歳 TY

 御指導ありがとうございました。
 今回の道塾で心に残ったことは、部分体の世界から統一体の世界への橋を渡るというお話です。

 道塾から5日間経ちましたが、その間に起きたことは、正に先生がホワイトボードに図示されたことでした。ある小さな問題が起こりました。その時上司は、その解決方法として、その問題を広い視野で眺めて、どうしてそのようなことになったのか検討し、良い方向へ導いていこうとするのではなく、その部分だけを見て「努力が足りない」と決めつけて急かせてやらせるというやり方を採ってしまいました。

 結果として、努力していたように見えても、成果は上がらず、夜遅くまで仕事をしていたにもかかわらず、やる前と何も変わりませんでした。当然、周囲の雰囲気も悪くなり、こんなことで本当にいいのかと複雑な気持ちになりました。

 先生がホワイトボードに部分体の世界から更に小さな部分体の世界を書かれ「皆さんは、今の部分体の世界から統一体の世界への橋を渡ろうとするのではなく、もっと狭い部分体の世界への橋を渡ろうとしている」と言われましたが、本当にその通りだと思いました。
 部分体から部分体への橋を渡る今の状態がよくわかりました。また、部分体=衝突ということも理解できました。

 今回は、部分体と統一体の違いを丁寧に復習していただきました。正しく答えを言った時は強い、きちんとした礼をすると強い、手を合わせると強い、箸と茶碗を持つと強い等の日常の生活がいかに大切であるのかを再認識することができました。

 今の私は、少し気を抜くと姿勢も乱れがちになりますが、それに気づいて直そうという気持ちが直ぐに出てきます。道塾で学んでいるからこそ気づけるのだと思います。部分体から部分体への橋を渡ってしまったことに気づくことができたのも道塾で学んでいるからこそできることであります。

 もうすぐ50歳になろうかとしておりますが、できないことだらけで成長していない自分が恥ずかしくなります。でも、そんな自分に気づくことができるということは、成長しているところでもありますので希望もあります。これからも日々の生活を誠実に生きていきたいと思っております。御指導ありがとうございました。

 

ひとつひとつが心に突き刺さる   千葉 会社員 男性 46歳 YT

 今回も内容の濃いご指導をいただき、ありがとうございます。
 日常生活の中で、理屈で考えるよりも行動することを心がけているつもりでしたが、つい理屈の方に向かっている自分に気づかされました。先生がおっしゃる要素還元主義というものがいかに生活のなかに浸透し、物事の本質を見失わせているのか、あらためて認識いたしました。
 オリンピックやノーベル賞などの輝かしい栄光は目的と手段を勘違いさせてしまう最たるものだということは、一般的に理解し難いものかも知れません。既知の(5%の)世界は、分かりやすく結果の見えやすいものですが、未知の世界は現在の理論で説明できないものです。
 誰でも知らない世界に行くのは怖く、つい知っている世界に向かいがちです。自分自身も気が付けばそうなっていることが多々あります。日々の生活が明日の結果を求めるものでは無く、より良く生きて(死んで)いく為の手段だとしたら、あるいは次代に繋ぐ架け橋の役割だと思えば考え方も変わってきます。

 部分体と統一体の違いを、頭、身体、型や躾、心という分野で検証しました。頭→1+1=2 1+1=4と答えた場合にあげた腕の強さ。身体 →腕立て伏せ、ジャンプをすることによって弱くなることと統一体操の効果、型、躾→ 踏ん張ったり押忍と気合いを入れた後の腰のぐらつ き、礼をした後の腰の安定感。心→ 欲を持った時と感謝の気持ちを持った時の強さの違いは、はっきりと分かりました。どういう生き方、考え方をするべきかを迷うことはありません。

 村上和雄氏のヒトゲノム塩基配列のお話は非常に興味深いものがありました。人の設計図を作ったサムシンググレートの存在は、人は何かによって生かされているということを思わずにはいられなくなる内容でした。 先生との対談を目にするのがとても待ち遠しいです。

 敵に襲われた仲間を助けるカモメと人によって射抜かれた白鷺の写真を見せていただきました。獣の為せる業と人の為せる業が逆転して見えることに深い悲しみを感じます。知識に偏重し、思いやりの心を持てない人間が増えていることに危機感を覚え、自分自身にもそういった所がないかと反省します。 自分は人に無関心ではないだろうか。困っている人がいるのに気づけなかったり、気づかないフリをしていないだろうか。気づいて何をして欲しいのかを察する配慮ができるのか。健常者という病にかかっていないか。 ひとつひとつが心に突き刺さることばかりです。

 ドイツセミナーの参加者が「今まで学んできたものよりもセミナーの2日間で学んだもののほうが多かった」と言っていたことが印象に残りました。皆さんも学んだことを持ち帰り、修行することの喜びを感じていると思うと自分自身も嬉しくなり、励みに感じます。 私も先生から頂いたお話を忘れずに持ち帰り、どうしたら人に喜んでもらえるかということを常に考えて生きたいと思います。日々、姿勢を正して参ります。 今後もご指導のほど、よろしくお願いいたします。

 

今やるべき事は『一人革命』であり、唯一の希望の道   東京  ヨガインストラクター 女性 29歳 EE

 昨日の道塾も、厳しくも愛の溢れる学びの時間を有り難うございました。
 ドイツセミナーでの映像を拝見させていただき、先生の指導の様子や、ドイツセミナーの参加者の皆さんの反応をみて改めて自分がこうして宇城先生に学ばせていただいている事のありがたみと、こうして定期的に学ばせていただいているにも関わらず、変化のスピードが遅い自分にもどかしさを感じました。平和呆けして、健常者という病気にかかり、世間の常識を鵜呑みにしてかかってきたマインドコントロールから未だに抜け出せていない自分に気づかされ、反省とともに少しへこみましたが、今まずやるべき事は『一人革命』であり、唯一の希望の道であるということを強く感じました。悩む前にまずは動くべきだなと。
 部分体と統一体の違いを実践を通して改めて身体で感じましたが、正しい答えを言ったときと間違った答えや嘘、偽りを言った時では身体の強さが全く違うことからは、いかに素直さが大事で心に曇りがあると身体が弱くなるかということを実感し、最近の自分はどうだったかな・・・と振り返りました。
 また、躾や礼儀、武道の型によっても身体が強くなること。反対に力が入りすぎていたり、正しい箸の持ち方ができていなかったり、ナイフとフォークでの姿勢になると弱くなる。欧米の文化が広がっていく中でも、やはり日本人として日本の文化を大事にすべきだと実感しました。
 欲と感謝の心では本当に身体の反応が違う。心の在り方によって結果は雲泥の差でした。それはすべての事において当てはまることですね。一瞬一瞬自分がどんな行動を選択し、行うかで部分体になるか統一体になるかが分かれ、その積み重ねで心と身体の強さが変わってくる。一人革命というのはそういうところからだと思いました。
 平和呆けして無意識に間違った行動をとってしまいがちですが、常に自分の行いを顧みながら統一体に向かう道を選択していきたいと思います。
 また私は人に指導をする立場でもあるので自分と向き合い、尚更こうしたことを胸においてのぞみたいと思います。