2016年 東京中上級・B 第4回 (2016.8.24)

気のエネルギー、人間の持つパワーに圧倒   東京 主婦 62歳 女性 TO

 今回、皆で円陣になり先生が気を通されるととんでもない力を発揮する体感をさせていただきました。スクラムを組んだ手がピタッとくっついてもの凄いスピードで回り続け、身体が飛んでいってしまいそうでした。この引っ張る力は自分の力では絶対止められるスピードではありません。気のエネルギー、人間の持つパワーに圧倒されました。
 道塾の帰りは毎回身体が軽くなっていたのですが、今回は肩まで軽くなり肩こりもなくなっていました。
 認知症の90歳の母がいますが、今まで母と向き合うことから逃げていあた自分がいました。最近は、母に対して思いやり、いたわる気持ち、寄り添う心が出てきている感じがしています。自分の心を穏やかにしています。自分の心を穏やかに毎日過ごしたいと思います。

 

更なる気付きと激励をいただく講義となった   千葉 会社員 47歳 男性 YT

 「人間は身を守るため、喉が乾いたら自分で水を飲む。では植物はどうか。」
 先生からこのお話を聞いた時、何故か胸に残りました。植物は自分で水を求めることはできません。そこに気付ける人がいなければただ枯れていくだけです。一度枯れた植物の葉はもとに戻りません。

 自分は気付けているだろうか。気付いていながら後でいいやと先送りしていないだろうか。日々の生活の中で自分のことだけを優先し、部分だけの生き方をしていないだろうか。様々な思いが交錯しました。
 それに気付くことができるのは「愛」です。そう考えた時、「植物を育てるなら水を与えるのは当たり前」に出来なければいけないのだと思いました。「水を与えないと枯れてしまうから」ではなくて「健やかに育つ姿を見て喜べるから」なのだと思います。
 人と接するならそこには愛情があるはずです。人をどう育てたいかと考えて枠にはめ込んでいくだけではなく、方向を示したら愛情を持って見守る余裕が必要なのだと思います。現象だけを見て対症療法で指導しては、ばらばらの部分体人間になってしまうと反省しました。

 先生は「胎児の手はかたまりの状態から不必要な細胞が死滅して手の形になる」というお話もされました。人の細胞は分裂増殖と死滅を繰り返し10ヶ月で赤ちゃんの形をつくります。どんなに高度な技術を駆使しても人工的にこのプログラムを作ることはできません。
 我々は宇宙の摂理に生かされ、全ては完璧な調和の法則にのっとっているのだと考えられます。その摂理に逆らって壊そうとしているのも我々人間です。

 今何をすべきなのか。先生は実践をもって示されました。塾生を半分のグループに分け、全員で腕を組んで輪になり回転する動きをさせました。一人では動かない、3人でも動かない、全員でなら回れるが全体としてのまとまりは無い。気によって一人が動き出すと全体が動き出し、調和して一体となっている。ひとり革命とはこういう事だと強く感じました。

「身体は内なる気に応じ動き、気は心の向かう所に応じる」 正しいと信じる道を当たり前に進むこと。 頭で考えるスピードでは無く「気が付いたら行動していた」という心のスピードで生きること。ものごとを自分の立場で受け止め、どうしようもないと簡単にあきらめないこと。全ては日常生活での修行です。

 今回も更なる気付きと激励をいただく講義となりました。本当にありがとうございます。
今後も引き続きご指導いただけますようよろしくお願いいたします。

 

「戦わずして勝つ」という事の大切さ  埼玉 宅地建物取引業 49歳 男性 KS

 今回お話頂いた中で、「戦わずして勝つ」という事の大切さが強く印象に残っています。
 お話では、勝負は時として自分や家族の命をかけなければならない事もあり、負けが絶対許されない時がある。しかし、勝って命を奪えば、恨みに繋がり復讐を呼んでしまう。そうならぬ様、敵を作らず、勝っても恨みに繋がらない勝ち方が重要であり、「戦わずして勝つ」事が出来なければならない。その為には本物の実力を持ち、そこから来る自信がなければ成し得ない。との内容でした。
 
 かつての剣の達人達は、真剣勝負の場で、この「戦わずして勝つ」を実際に行っていたそうですが、とてつもない事です。先生に再現して頂かなかったら事実だとは到底思えませんでした。そして、この様な境地に達した人間は、剣術以外の様々な場においても強い力を発揮出来る人間だと想像出来ます。
 私の場合、勝負となれば、どうしても破壊的なものだけとなり、お互いが砕けてしまう様な事となってしまい、勝敗の後に、真の未来への希望を見い出す事が難しいのが現実です。相手を気で制する様な事など到底出来ません。しかし、その境地の方向を向き、進む為に、先生の生き方を見習う事は出来ます。
 今出来る自分なりの「戦わずして勝つ」を胸に、歩んで行く事で、大小様々な戦いに対し、悪循環の起こらない未来ある平和的勝ちに常に繋げたいと思っています。また、それをずっと目指して行く事が大切で、その過程で気付き、得る物で、自分が形作られて行くのだと思います。
 これからも先生を更にもっとしっかりと見習わせて頂きたいと思っています。どうか宜しくお願い致します。

 

最近、迷いのあった心のもやもやが一気に晴れた   東京 会社員 24歳 男性 SM

 宇城先生に気を通していただき、60兆個の細胞が、自らを守ろうとしてくれることに感動しました。
 また、時空、全体の雰囲気が変わっているにもかかわらず、それを頭で考えることによって切ってしまう愚かさを痛感しました。感じるより先に考えてしまう頭脳偏重のあり方が今の自分であり、社会全体が要素還元主義の頭でっかちになってしまっています。
 正常性バイアスという、今のあり方が当然と考えてしまう癖、偏りをなくし、常に千変万化、変化成長の中に自分の身を置いていかなければなりません。人を幸せにする、という非常にシンプルで明快なことを、周囲の評価や損得、迷いによって曇らせてしまっている自分に気づきました。
 仕事していく中で目先の業務を終わらせることに終始し、あくせくと働いている面も少なからずあると感じます。片手間で3倍働く。一方で、妥協しない大道を歩んでいく。そんな生き方に少しでも近づいていきたいです。
 受精卵が細胞分裂を始めて赤ちゃんとして生まれるまでの10ヶ月の間に、驚くべき進化をしていくのに比べて、いまはどれほどのスピードで変化・成長できているでしょうか。指ができる過程の、生と死が同居していることからも非常に多くの示唆をいただきました。
 コインに表と裏があるように、生と死は常に隣り合わせのはずです。生が充実するのは死があるからであり、死について思いをめぐらせなければ、真の意味で生の充実はありません。他方、今の世の中は極端に死を意識させない構造になっていると思います。いわゆる平和ボケであり、また、そこに泳がされている自分自身の甘さだと感じます。自分本位になって、受け取ることにやっきになるのではなく、自分が誰かに幸せを与えるような人間になってゆくこと。最近、迷いのあった心のもやもやが一気に晴れた気がします。本当にありがとうございました。

 懇親会でも、非常に有意義な時間をありがとうございました。宇城先生のお姿から、常に自然体で「堂々としている」ことの格好良さ、すがすがしさを感じました。心を開く、ということは、頭で作った心ではなく、身体、自分自身のあり方が常にオープンであり、ほかの誰かを気遣いながらも、自分がほかの誰でもない自分自身であるからこそ、ということだと思います。
 両親、ご先祖様からいただいた身体・魂をもっと輝かせることができるよう日々精進し、胸を張って生きることで恩返しをしていきたいです。