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子どもの「なぜ?」に向き合って70年の著者が問いかける
親が子供に授けるべき、ほんとうの知識とは何か。
季刊『道』189号ロングインタビュー「私の実践教育」でご登場いただいた無着成恭氏が、「今こそ親や教師に読んでもらいたい一冊」とする『おっぱい教育論』。
母親、父親、教師、指導者、子どもを育む全ての方に向けて、「知識とは何か」「子どもを導くとはどういうことか」が、無着氏のユーモアあふれる語り口で綴られています。
〈本文より〉
● 昔の子どもはよくて、今の子どもは悪くなった ―― というギロンがあります。私は、そのギロンに反対です。昔の子どもも、今の子どもも変わりはないという考え方に立っています。もし今の子どもが、昔の子どもより悪くなったとするなら、子どもをとりまいている今のおとなが悪くなったのだと私は見ているのです。
● テストというのは、教師が、自分の教えたことがどれだけわかっているかと調べ反省するためにやるものです。誰がどこでわからなくなっているか、誰はどこでつまずいているか、誰が何を悩んでいるのか。そういうことを知ることです。それを知って、手当てをすることです。点数をつける必要は、教育という営みの中にあってはならないのです。
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目 次
一.はじめに
二.ナメクジ談義
三.ヘソ談義
四.人間にとって文明とは何か
五.おっぱい談義
六.自然は、自然のおきてに従って営まれる
七.人間を支えてきたものは何か
八.わかる教育の不足
九.お墓談義
十.おわりに
(付録)動物に見る学習と教育 (東京都立多摩動物公園 飼育課長 中川志郎)
(付録)子どもの質問――あなたなら、どう答えますか?
あとがき
(発売日 2016年11月24日発売)
著者プロフィール
◎ 無着成恭 (むちゃく せいきょう)
ラジオこども電話相談室回答者
教育者・僧侶
1927(昭和2)年、山形県沢泉寺の長男として生まれ、跡継ぎとして厳しく育てられる。師範学校に進み1948(昭和23)年、21歳で同県山元村中学校に赴任。戦後の民主主義教育の実践として展開した「生活綴り方」は後に『山びこ学校』として出版され、全国で大きな反響を呼んだ。
1954年に上京し、駒澤大学仏教学部に学び卒業後、私立明星学園教諭を経て、千葉県香取郡の福泉寺、大分県国東市の泉福寺住職を歴任。
1964年からはTBSラジオ「全国こども電話相談室」の名物回答者として33年間出演した。
第一回斎藤茂吉文化賞受賞(1955年)
第三回正力松太郎賞受賞(1979年)
カンボジア・シハヌーク国王から「国家再建勲一等功労賞」をいただく(2001年5月17日)ている。