好評のため品切れとなっておりました、
『武産合気道 別巻 植芝盛平翁技術書「武道」解説編』が
Kindle版に加わりました。
【Kindle版】
武産合気道 別巻 植芝盛平翁技術書『武道』解説編
1250円
本書は、合気道開祖 植芝盛平が出版した唯一の技術書『武道』を
合気道師範 斉藤守弘氏が丹念に解説したものです。
『武道』に掲載されたすべての写真は開祖自身のものであり、解説も開祖監修のものです。
合気道家のみならず合気道史を研究する方にも貴重な資料と言えます。
斉藤守弘氏による「はじめに」を以下に紹介します。
◇ ◇
開祖の著書『武道』をプラニン氏に見せられた時の感激を、私はいまだに忘れられません。
「この本こそ私を証明してくれる唯一のものだ。 開祖が私を助けにきてくださったのだ」
と確信しました。夢でなければよいと願いました。
それまでは、私の合気道を「斉藤流だ」などと言っておられた方もいたようです。私は、「それは違う。植芝盛平流だ」と、不本意な気持ちをおさえられませんでした。
何故このような誤解が生じたかといいますと、当時(昭和30年代後半)、開祖はすこぶるお元気だったにもかかわらず、岩間以外では武器技を教えず、体術も基本技は教えずに主に説明演武のような稽古をなさっていたからです。
この『武道』の発見以来、私は何処に行くにもこれを手放したことはありません。
現在、開祖の道場をお預かりしている私にとって、一人でも多くの人々に開祖の技を紹介するのが私に与えられた義務であります。幸い、長年にわたり、開祖から直接ご指導いただいた技とこの『武道』の基本的な部分はほとんど一致しております。
ですから今回、合気ニュース社(現どう出版)から『武道』を技術書にして演武解説するというお話があった時、喜んで賛成致しました。
合気道は植芝盛平開祖が始められた武道です。
「合気道を学ぶ者はまず、開祖の技を 基本として始めるべきである」
とお考えの方々のご参考になれば、大変嬉しいことであります。
平成11年5月 合気神社にて
斉藤守弘